退職代行について（ムカつく・非常識・迷惑)

１．退職代行を利用することについて、非常識や迷惑だと感じる理由としては、次のようなことが挙げられます。

自己責任が欠けていると感じる
引き継ぎなしで辞めることで迷惑をかける
自分で退職を言い出せず気が弱い・甘えてる
社会的な手続きを自分でせず、第3者に丸投げする非常識な行為
「普通には辞められない事情があった」とみなされ、使われた会社は面白くなく感じる
今までお世話になった上司や同僚に挨拶できなかったり迷惑をかけたりする可能性がある

２．しかし、一概に「退職代行を利用するのは非常識だ」とはいえません。

ハラスメントで辞めたいケース
人がいないからと、退職をしつこく引き止められる
直接伝えられない程に精神的に病んでしまっている
責任感があるから気にしすぎて言い出せない（責任感が無いのとは違うかもしれません）
自分で辞めようと話すと何時間も会議室で詰められたり、話しすらさせてもらえなかったり、脅される

など、本人だけの問題ではなく、労働環境の改善が必要なケースからくる問題が関係している場合もあります。
「普通に円満退職ができるなら、わざわざお金かけてそんなサービスを頼まない」とも思いがちですが、代行を使って辞めた方が良い場合もあります。

３．退職代行サービスを利用するメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

自分の時間を有効活用できる
ストレスやプレッシャーから解放される
ブラック企業に勤めている人でも利用できる
真面目で責任感が強く、自分だけ辞めるといえない人でも利用できる
使われた会社は、直接退職を言えなかった原因を考え、改善策を考えるきっかけとなる
自己主張が苦手な人も、第三者を介すことで、退職の意思を明確に表現できるため、退職理由等の本音を伝えやすくなる

退職代行の利用者が増える背景には、日本の労働環境の変化や働き方改革の影響も大きく、現代社会における様々な要因が関わっています。さらに、教育の変化も一因として挙げられます。ゆとり教育や核家族化、道徳教育の減少など、人としての基礎教育が欠如していると感じる人もいます。
これらの要素が複合的に絡み合い、退職代行を利用する人が増えたと考えられます。

退職代行サービスは、れっきとした代行サービスであり、違法行為でもありません。
近年では若い世代を中心に利用が一般化されており、退職する手段の一つとして普及しつつあります。
自らのキャリアについても考えるきっかけとなっています。